8131F-8501Fです。
8131Fは1967年ナニワ工機製造で、修繕は比較的早い1989年度でした。なお、30番以降の編成は妙に修繕時期が早い傾向があり、8130F~8139Fの中で最後に修繕されたのは8134Fで、1993年の修繕でした。もっとも編成単位最初の廃車になるとは…
8501Fは車番の通り2両編成のトップナンバーで、1964年に製造された唯一の2両編成で、日本車輌東京支店で製造されました。修繕までは東上線で、修繕後は伊勢崎線で活躍しました。
この2編成が転属したのが2003年3月で、19日に8131F・31日に8501Fが転属しました。日付が異なることから分かる通り、当初は別の編成と組成していましたが、2004年までに編成組み換えを行い、8131F+8501Fとなり、2005年に運転台撤去を行いました。
アーバンパークラインの愛称制定後も活躍していましたが、61609Fの導入により、2014年12月に運用離脱、そして廃車回送されていきました。ちなみに8501Fはぎりぎりで現役50年を迎えた形でした。

2008.4.-3 東岩槻
8501Fにまだ幌が残っていた頃です。

2011.3.27 春日部
岩槻から春日部への回送列車(だったはず)です。

2011.6.19 高柳
複線化で高柳駅は激変したため、本当に「高柳」で撮ったのか?という感じで原形をとどめていない感じです。まあ、入替信号だけが「高柳」と雄弁しているようですが…

2013.6.-2 東岩槻
スカイツリー開業1周年ヘッドマークを掲載していた頃です。なぜこの編成を起用したのでしょう?

2014.1.13 春日部~藤の牛島
この年が、この編成最後の年になりました。

2014.12.17 運河
この5日後の12月22日が最終運用でした。
車番プレート:8131F-8501F
[柏方面]












[大宮・船橋方面]
撮影日:2013.10.13他 (未記入は撮影日不明)
8131F側はナニワ工機の製造時のものが多数残る貴重な編成でした。モハの2か所は別書体になっていますが、これは伊勢崎線系統の妻面広告枠設置によって車番プレートと位置が干渉したため作り直したものとみられ、同時期に伊勢崎線系統各区にいた編成の特徴とみられます。

一方の8501F側も、妻面側が恐らく日本車輌の車両のプレート(らしい)「0」が楕円ではなく角丸四角形みたいなフォントのもの、モハ8501の運転台側は8158F・8164Fみたいなフォントのもの、クハ8601の運転台側は8162Fみたいな手書きのクセのあるものが使用されていました。
という感じで、ある種8000系の歴史の展示館状態だったこの編成も、60000系による置換で、過去帳入りしました。
関連項目
置換相手
類似プレート