※この記事は2023年10月20日時点です!
鉄道車両は、後継車が製造されると置き換えられるのが宿命で、より新しい形式に置き換えられることが日常です。
しかし、中にはそうでもない車両の置換も存在します。
- 同一形式による置き換え
- より旧形の形式に置き換え
(2)は国鉄時代の客車急行で時々発生していた10系(ナハ10他)→43系(スハ43他)とか民営化後のJRでの50系客車→急行型電車および急行型・一般形気動車とかが該当するかと思います。(1)も国鉄時代は蒸気機関車・客車・電車などでたびたび発生していて、極端な例ですと同じ形式を製造して置き換える(国鉄0系新幹線、タキ5450形などの私有貨車)があります。一方、大手私鉄では珍しいのではないでしょうか?
東武野田線では、長らく10000系以降の車両が入線しなかったため、珍しい同形式同士の車両置換が発生しました。今回のテーマはこの8000系が8000系を置き換えたことにスポットを当てたいと思います。
2008年廃車編成
該当する編成は2編成で、いずれも車両故障が致命傷になったケースです。
8134F=8523F
2007年8月に車両故障、2008年1月に廃車回送
代替編成として2007年10月に8143F+8509F(春日部)が転属
2007.6.17 七里~岩槻 8134F
2006.10.-9 南桜井~川間 8523F
8115F
2007年12月に車両故障、2008年3月に廃車回送
代替編成として2008年8月に8121F+8544F(森林公園)が転属
2007.8.10 豊春
2009年廃車編成
この年は老朽化廃車で、4+2両編成に関しては相方の老朽化度で巻き添え的に廃車になったのでは(8143F)と言える編成もあります。そして、野田線から東武顔(丸目)が消えました。なんか2023年に復活するらしいけど。
ちなみに代替でやってきた81110F・81113F・81114Fはバリアフリー修繕車かつ伊勢崎・日光線系統最後の6両固定編成でした。
このほか8103Fが12月に廃車になりましたが、この際は代替編成はありませんでした。
8143F+8509F
2009年2月に81113F(春日部)に置き換え
2007.10.27 東岩槻 8143F
2008.8.-8 梅郷 8509F
8104F
2009年3月に81114F(春日部)に置き換え
2008.11.14 藤の牛島~南桜井
8137F+8522F
2009年4月に81110F(春日部)に置き換え
2006.8.-4 流山おおたかの森 8137F
2009.4.-5 春日部~藤の牛島 8522F
2010年度廃車編成
伊勢崎・日光線の8000系が2009年12月末に運用離脱して、一時期野田線に転属か?とかいう噂がありました。実際3月某日に春日部~北春日部間でカメラ構えていましたが、来たのはメトロ8000系というオチでした…
ところが6月に8107Fが踏切事故で損傷したのが転機かどうか不明ですが、50000系による置き換えが進む東上本線から6両固定編成が転属するようになりました。
ちなみに8156Fは2010年5月に廃車、8161Fは2011年7月に廃車(運用離脱は1月)で、転属してきた4編成は本当にタイミングが良かったものといえます。
8107F
2010年7月に8162F(森林公園)に置き換え
2010.3.12 藤の牛島~南桜井
8105F
2010年11月に8171F(森林公園)に置き換え
2010.10.14 運河
8102F
2010年12月に8163F(森林公園)に置き換え
2010.7.12 春日部
8113F
2011年2月に8192F(森林公園)に置き換え
2010.6.-5 藤の牛島