街区(地名)表示板は、設置された市町村や設置時期、設置個所によって記載されている内容が異なる。そこで、埼玉県に関して写真の限り紹介していこうかと思う。なお、既に撤去されたものも一部あるのを了承いただきたい。
- 大まかな分類
まず、地名の表記は必須であり、市町村名・地番または街区符号・ローマ字・振り仮名・文字以外のものが状況により追加(?)される。
地名を書かないってどういうこと?
1. 地名のみ
地名のみのシンプルなもの。情報量としては最小かと。
2. 市町村名+地名
右側のタイプが多いが、北本市・熊谷市・越谷市では左側も使用されている。
3. 市町村名+地名+ローマ字
(吉川市平沼1丁目)
このタイプは吉川市でしか見ないような気がするが…
4. 地名+地番・街区符号 4-1.地名+地番・街区符号+振り仮名
飯能市・秩父市などはこのタイプが多いイメージ。楓ケ丘のものは恐らく「楓」が読みにくいから付いたのではと。
4-2. 地名+地番+枝番
(越谷市流通団地1丁目)
流通団地は全域この形式。ちなみに隣接する大字西方も枝番付きのものが存在する。
(そもそも大字にあることが珍しいのだが…)
5. 地名+地番・街区符号+ローマ字 5-1. 地名+地番・街区符号+ローマ字+振り仮名
(川越市四都野台・春日部市西八木崎3丁目・久喜市西大輪3丁目)
あまり見ないタイプ。上記以外にあるのかしら?
6. 市町村名+地名+地番・街区符号
市町村名縦書きはよくあるタイプ。ただし旧大宮市はあまり設置されなかった模様。
市町村横書きはローマ字無しではほとんど見ない。
7. 市町村名+地名+地番・街区符号+ローマ字
右は一般的な地名・市町村名がローマ字表記ありのもの。中は地名のみローマ字表記のもの、左が市名のみローマ字表記のもの。左は上尾市以外見ないかも。
毛呂山町のものは数字がアラビア数字である。
7-1. 市町村名+地名+地番・街区符号+ローマ字+振り仮名
(上尾市上・川口市戸塚鋏町・川口市芝宮根町・さいたま市中央区円阿弥)
左は市町村名縦書きのもの。ローマ字表記のものではほとんどない。中の川口市のものは、「町」部分が振り仮名有無がある。右はさいたま市のもの。さいたま市は市町村名に代わり区名表記になる。
8. 市町村名+地名+地番・街区符号+由来
(鴻巣市本町8丁目)
地名の変遷が書かれたもの。鴻巣市以外では見ない。ちなみに「鞠子」は街区符号であり、埼玉県では鴻巣市のみ数字以外の街区符号が存在する。(2023年7月現在)
8. 市町村名+地名+地番・街区符号+イラスト
(本庄市早稲田の杜4丁目・本庄市児玉町児玉南2丁目・蓮田市綾瀬・羽生市西2丁目・日高市高麗川1丁目)
街区表示板にイラストが描かれたもの。早稲田の杜以外はマスコットキャラが書かれている。
8. (市町村名)+地名+地番・街区符号+ローマ字+イラスト
(鴻巣市人形1丁目)
鴻巣市の市章が書かれたもの。市名はローマ字のみというこれまた変わった構成。
と、ざっくりと分類した感じです。えっ、まだ分類できてないのがあるって?それは後々予定していますので。